4日間のインターンシップ体験で入社を決意しました
私は大学院生の頃、アーモンドアイが優勝した2018年の桜花賞をテレビで観戦したことをきっかけに競馬に興味を持ちました。そんな中、生産牧場のSNSで仔馬が成長していく様子を目にする機会があり、それをきっかけに競走馬の生産や育成にも興味を抱くようになりました。
しかし、大学院では工学を専攻していたため、卒業後は工学系の会社に就職。それでも牧場で働きたいという気持ちは日に日に強まり、インターネットなどで牧場について調べるようになりました。
そして、就職から2年が経った頃、日本競馬を支えるスタリオンの存在や、生産面でオルフェーヴルやジャスタウェイといった世界的に活躍した馬を輩出していることに魅力を感じ、社台コーポレーションのインターンシップに応募しました。
しかし、北海道に行った経験も馬に触れた経験もないうえに、牧場という職場に対して「無口で職人気質な人が多いのでは・・?」という先入観があり、もちろん楽しみな気持ちもありましたが、不安が募るばかりでした。
ところが、インターンシップが始まると、厩舎長の方が一つ一つ丁寧に作業を教えてくださり、すぐに作業に慣れることができました。また、他のスタッフも同年代や私より若い方が多く、すぐに打ち解けることができたおかげで、4日目には北海道に来る前に抱いていた不安は自然となくなっていました。
さらに、楽しいだけではなく、馬1頭1頭の手入れやチェックを行うスタッフの真剣な眼差しを見たとき、和気あいあいとしながらも全員が「良い馬をつくる」という同じベクトルを向いている姿に感銘を受け、この会社に入社したいという気持ちが強くなったことを今でも覚えています。
4日間という短い期間でしたが、とても充実した時間を過ごせたため、他に申し込んでいたいくつかの牧場のインターンシップをすべてキャンセルして入社を決意しました。
インターンシップで教わった作業の基礎や馬の扱い方は、今でも私の仕事の土台となっています。馬を扱った経験がなくても、競走馬を育てる仕事に少しでも興味がある方は、ぜひインターンシップに参加してみてください。