新種牡馬キタサンブラックがスタッドイン
1月12日(金)午前7:00頃、キタサンブラックが社台スタリオンステーションに到着しました。悪天候の影響もあり、輸送日程が当初の予定よりも数日遅れましたが、全く影響なしといった様子で、多くの報道陣、関係者の前に堂々とした姿を披露しました。
本馬は、20戦してG1を7勝。総賞金は18億7684.3万円を獲得し、いずれもJRAの歴代最多を記録(G1勝ちはタイ記録)。また、獲得賞金にも表れていますが、3着を外したレースが2度しかないということも特筆すべき数字でしょう。現在、国内の種牡馬や繁殖牝馬のレベルが格段に上がっており、それにともない生産や育成技術も革新的に進歩しています。日本の競走馬は世界中から高く評価され、注目の的となっており、今や日本競馬、特に芝の中・長距離戦のG1は、世界トップクラスの実力がなければ勝てない状況と言えます。そんななか、高いレベルを維持して、これだけの成績を残したというのは、関係者の皆さまの適切な管理もあることはもちろん、本馬の高すぎる総合力を証明しています。競走レベルが上がるにつれ1戦1戦の消耗や反動が大きくなるだけに、体調を整えることも難しくなりますし、さらに、主要な競馬開催国の中でも気候の変化が激しい日本の四季を通じて活躍したとなるとなおさらです。いかなる条件、レース展開であっても、常に安定して実力を発揮したキタサンブラックの、トップアスリートとしての高い能力は、種牡馬としても確実に大きな強みとなるはずです。